トレンドウオッチ/牧之瀬雅明

日々是好日 「毎日がいいことばかりだと、楽しいだろうな」。 苦労やストレスの多い毎日を過ごしていると誰しもがそう考えるでしょう。 しかし、それが妄想だと指摘できるのは、毎日は決してうまくいかない事の連続だから。 人は、毎日が決していいことばかりではないと悟っているのです。 しかし、いいことって何でしょうか? 「あの時、苦労したことが今に活きている」 「あの時の失敗が、後になって生かされた」 「あの時の悲しみがあって、人の立場になって斟酌することができるようになりました」

新型コロナで「消失したもの」/倒産・休廃業が急増する飲食店業界

新型コロナの影響。売上消失!飲食店の倒産・休廃業が拡大

 

Go-to travelキャンペーン、Go-to eatキャンペーンなどを利用して経済復興にのぞみをつなげたタイミングで、緊急事態宣言がいつ出てもおかしくない状況になりました。

 

新型コロナウイルスの第三波を受け、政府の分科会はクリスマス前までの『我慢の3週間』を訴え、感染急増地域の往来自粛や、酒類を提供する飲食店の営業時間短縮などが提言されました。

新型コロナに直撃された「飲食業」では、倒産(負債1,000万円以上)が急増。これまで年間(1-12月)で最多の2011年の800件を上回ることが確実になりました(東京商工リサーチ調べ)。

 

飲食店倒産の背景には、コロナ禍で在宅勤務が定着したほか、感染防止で会食などの需要が減少し、インバウンド需要消失や休業・時短要請なども経営に大きな打撃を受けたのが主要因。飲食業は、2019年から人手不足が深刻化し、人件費の上昇が大きな経営課題に浮上していましたが、そこに新型コロナの感染拡大で需要がなくなり、「販売不振」が倒産原因になっています。

 

実は、飲食業は過小資本でのスタートアップが可能で小・零細企業・店舗が多く、今回の倒産企業の約9割を占めています。

 

新型コロナ第三波で、東京都、大阪府など「GoToイート」のプレミアム付食事券の販売停止や、再度の時短営業を要請する動き、さらにクリスマスや忘・新年会など、かき入れ時の年末年始の売上消失は、倒産だけでなく、休廃業を促す事態拡大も懸念されている。